
〜手続きは思ったより時間がかかる?〜
親御さんが亡くなり、実家を相続することになった。
「住む予定はないし、売ろうかな」と考える方も多いかもしれません。
でも、家を売る前にはさまざまな“相続手続き”が必要なのをご存知ですか?
今回は、不動産のオオタニが「家を相続してから売却するまでに必要なステップ」をわかりやすくご紹介します。
ステップ1:まずは【遺言書】の有無を確認
相続の第一歩は、亡くなられた方の意思を確認することです。
遺言書がある場合、そこに書かれた内容が最優先となります。
遺言書の探し方:
- 自宅の金庫や引き出しを探す
- 公証役場(公正証書遺言の場合)に問い合わせ
- 弁護士や司法書士、信託銀行などに確認
有効な遺言書が見つかったら、その内容に基づいて相続の準備を進めましょう。
ステップ2:相続人全員で【遺産分割協議】
遺言書がない場合は、相続人全員で“誰がどの財産を相続するか”を話し合う必要があります。
例えば、「実家は長男が相続」「預貯金は均等に分ける」といった具合です。
【注意点】
- 兄弟姉妹に前妻のお子さんなどがいると、その方も相続人になります。
- 合意内容は「遺産分割協議書」として書面に残しましょう。
ステップ3:必要なら【相続税の申告】
不動産を含む遺産総額が基礎控除(3,000万円+600万円×法定相続人)を超える場合、相続税の申告・納税が必要です。
申告期限は「被相続人の死亡から10ヶ月以内」なので要注意!
「相続税かからないかも」と思っても、小規模宅地の特例などを使うには申告が必須です。
ステップ4:忘れてはいけない【相続登記】
家の名義変更、つまり「相続登記」は、売却するうえで必須の手続きです。
2024年4月からは義務化され、
3年以内に相続登記をしないと10万円以下の過料が科される可能性も。
【登記に必要な書類】
- 戸籍謄本や除籍謄本
- 遺産分割協議書(または遺言書)
- 相続人の印鑑証明書
- 登記申請書 など
司法書士に依頼するケースが多いですが、費用相場は10〜15万円程度です。
相続登記が終わったら【売却活動スタート】
名義が相続人に変更されたら、ようやく売却が可能になります。
「売る前にやることが多くて不安…」という方も、
「不動産のオオタニ」にご相談いただければ、相続から売却までしっかりサポートします!